


厚生労働省は2020年度から、介護サービス利用者の健康状態やケアの内容を収集・分析するデーターベース(DB)の運用を始める方針を決めた。分析結果から自立支援に効果があるサービスを特定して公表し、普及を図る。サービスの質の向上や介護職員の負担軽減につなげ、介護需要の高まりに対応する狙いがある。
令和元年8月18日読売新聞より



介護DB・VISIT
介護保険総合データベース (通称:介護DB)
要介護認定情報、介護保険レセプト情報を格納する、2018年度より全保険者からデータを収集
通所・訪問リハビリテーションの質の評価データ収集等事業(通称:VISIT 「monitoring & evaluation for rehabilitation service for long term care」)
通所・訪問リハビリ事業所からのリハビリ計画書などの情報を格納









CHASE
介入や状態に関するデータベース(通称:CHASE「Care, Health Status & Events」)
第3のデータベース「CHASE」では265項目のデータを格納します。
栄養マネジメントに関する情報:「血清アルブミン値」「食事摂取量」「食事の留意事項の有無」「食事時の摂食・嚥下状況」「水分摂取量」「握力」他
経口移行・維持に関する情報:「経口摂取の状況」「『食事を楽しみにしていない』などの気づいた点」「経口移行・維持に関する指導内容」他
口腔機能向上に関する情報:「『口のかわき』や『食べこぼし』などの課題」「30秒間の反復唾液嚥下回数(RSST)」「口腔機能向上に関する指導内容」他
個別機能訓練に関する情報:「自分でトイレに行く」「歯磨きをする」「友達とおしゃべりをする」「歌を歌う、カラオケをする」「体操・運動をする」他
アセスメント等に関する情報:「排泄」「寝返り」「食事」などに課題はあるか、「自分の名前はわかるか」「長期記憶が保たれているか」「介護に対する抵抗はあるか」他
各アセスメント様式等に関する情報:「入浴」「排泄」「更衣」「寝返り」などに関する各アセスメント様式の評価結果
日常生活動作に関する情報:「BI(Barthel Index)」「FIM」の得点
認知症に関する情報:「改定長谷川式認知症スケール」などに基づく評価結果
訪問介護におけるサービス内容に関する情報:「健康チェック」「おむつ交換」「食事介助」「洗髪」「掃除」「洗濯」「衣類の整理」など、どういった身体介護・生活援助を実施しているか





まとめ
介護や状態に関するデータベース「CHASE」に各事業所からのデータを収集し、科学的介護に基づくサービスの提供を行うのはすばらしいことだと思います。データを入力をする介護事業所はその作業に戸惑うだろうけど、介護現場の負担軽減と利用者の自立への支援を行い、この先介護保険制度維持していくには今回の様なデータに基づいた科学的介護が絶対に必要だと思います。