介護

介護利用記録を国が管理する時代!

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さくら森
厚労省が介護事業所のデータを集めているの知ってる?
石井君
えっ、知らないです。集めて何か良いことでもするんですか・・・
さくら森
う~ん、一応良いことを考えているみたい。

厚生労働省は2020年度から、介護サービス利用者の健康状態やケアの内容を収集・分析するデーターベース(DB)の運用を始める方針を決めた。分析結果から自立支援に効果があるサービスを特定して公表し、普及を図る。サービスの質の向上や介護職員の負担軽減につなげ、介護需要の高まりに対応する狙いがある。

令和元年8月18日読売新聞より

 

 

さくら森
厚労省は科学的な介護サービスを進めるにあたってこのデータを集めて、根拠に基づいた介護サービスを展開していきたいんだよね。
石井君
なるほど。
さくら森
実はすでに始めていて、以下の2つはデータベースを構築している。

介護DB・VISIT

介護保険総合データベース (通称:介護DB)

要介護認定情報、介護保険レセプト情報を格納する、2018年度より全保険者からデータを収集

 

通所・訪問リハビリテーションの質の評価データ収集等事業(通称:VISIT 「monitoring & evaluation for rehabilitation service for long term care」)

通所・訪問リハビリ事業所からのリハビリ計画書などの情報を格納

 

さくら森
石井君も介護の仕事をしてるけど、どうしても「思い」「勘に頼る」「だいたいこうだった」とかって多いでしょ?
石井君
ん~、言われるとそうです。僕も先輩たちもそういう考えが多いかも・・
さくら森
皆がそうだとは言わないよ、科学的に考えている人もいるからね。ただ、そういう今まで曖昧で通していた介護状況を根拠に基づいてこの先を考えていきたいんだよね。一番大切なその人の自立支援を実現させていく、そして介護現場の負担軽減をね。
石井君
うん、それはほんとーに良いことですよ。
さくら森
いいこと言うでしょ?
石井君
いや、さくら森さんじゃないです。厚労省です。
さくら森
自分も介護やってたけど、科学的なことが嫌いな先輩がいて、「体で覚えて、慣れろ!」って言われたよ。
石井君
ふふ
さくら森
それで、今回の科学的な介護サービスに向けて行うのが第3のデータベース「CHASE」

CHASE

介入や状態に関するデータベース(通称:CHASE「Care, Health Status & Events」)

第3のデータベース「CHASE」では265項目のデータを格納します。

栄養マネジメントに関する情報:「血清アルブミン値」「食事摂取量」「食事の留意事項の有無」「食事時の摂食・嚥下状況」「水分摂取量」「握力」他

経口移行・維持に関する情報:「経口摂取の状況」「『食事を楽しみにしていない』などの気づいた点」「経口移行・維持に関する指導内容」他

口腔機能向上に関する情報:「『口のかわき』や『食べこぼし』などの課題」「30秒間の反復唾液嚥下回数(RSST)」「口腔機能向上に関する指導内容」他

個別機能訓練に関する情報:「自分でトイレに行く」「歯磨きをする」「友達とおしゃべりをする」「歌を歌う、カラオケをする」「体操・運動をする」他

アセスメント等に関する情報:「排泄」「寝返り」「食事」などに課題はあるか、「自分の名前はわかるか」「長期記憶が保たれているか」「介護に対する抵抗はあるか」他

各アセスメント様式等に関する情報:「入浴」「排泄」「更衣」「寝返り」などに関する各アセスメント様式の評価結果

日常生活動作に関する情報:「BI(Barthel Index)」「FIM」の得点

認知症に関する情報:「改定長谷川式認知症スケール」などに基づく評価結果

訪問介護におけるサービス内容に関する情報:「健康チェック」「おむつ交換」「食事介助」「洗髪」「掃除」「洗濯」「衣類の整理」など、どういった身体介護・生活援助を実施しているか

さくら森
これらのデータを運用して食事や排せつ、入浴などを手助けするケア方法を研究していく。
石井君
これって現場は大変じゃないですか?
さくら森
そこなんだよね、結局現場の負担が増えるだけでね。
石井君
長い目で見ると大切なことですけど、現場は今現在起こっていることでいっぱいですよ。
さくら森
余計な仕事を増やすなよってね、ただそこも考えているみたい。そして2021年度の介護報酬改定では事業所がデータを入力すれば報酬が加算される仕組みも設けるんだってさ。以前団塊の世代の話をしたけど、2022年には団塊の世代が75歳になり始めて介護サービス利用者は一気に増える。介護給付が増大するからいかに効率よくサービスを提供し、支出を少なくするかを実践していかなきゃなんだよね。

まとめ

介護や状態に関するデータベース「CHASE」に各事業所からのデータを収集し、科学的介護に基づくサービスの提供を行うのはすばらしいことだと思います。データを入力をする介護事業所はその作業に戸惑うだろうけど、介護現場の負担軽減と利用者の自立への支援を行い、この先介護保険制度維持していくには今回の様なデータに基づいた科学的介護が絶対に必要だと思います。

 

 

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